森崎 arrowheadでは、優先順位が低い不具合を修正しないまま運用開始したそうですが、なぜですか? 周囲から抵抗はなかったのでしょうか?

宇治 私は以前、中央銀行のシステムにも関わったことがあって、そのときは(不具合を修正しないままというのは)考えられませんでした。プロジェクトのみんなもそうでしたので、不具合を修正しようとしていました。でもあるとき、カットオーバーの3カ月前にCIOが来て、そしたら「こんなのは直さなくていいんや」といわれました(笑) CIOが直さなくていいといったのですから抵抗も何もなかっですね。

森崎 まとめると、強気のCIOを育てましょうと(笑)。 ただそのためには優先順位が決まっていないとだめですね。

三澤 障害ゼロで稼働を開始できるのはSEとしては誇りになるのですが、結果こうなりました(優先度が低い不具合が残りました)と。 でも不具合を仕分けをしたときに「これは運用でどうにかなるよ」といわれたのは大きくて、なぜかというと、ここを直したときには関連するほかの品質をチェックしなければ、となると、やはり怖くて開発の手が止まってしまいます。そういうリスクを発注側とベンダが共有できたところが結果的にうまくいきました。

森崎 リスクを共有できたところが成功の1つのポイントのようですね。

「絶対落ちないシステムを作れ」という要件に、開発者たちはどう対応したのか。東証arrowheadの当事者が語る - Publickey
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